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04 生産物語

越の梅

八百屋 半吾兵衛のドレッシングに使用されている「越の梅」は、新潟県田上町にある農家で育てられています。新潟県の中央部北寄りに位置し、町の半分は山地というとても豊かな自然に囲まれたところです。
越の梅は元々、枝変わり(突然変異)として出来た品種ですが、この土地の風土によく合い美味しい梅が出来たことから、昭和30年頃から栽培が始まりました。
栽培を始めた当初は試験的に小さな面積の畑からスタートしたそうですが、 その後土地の整備などを町が中心となって行い、昭和40年頃から大きな規模で栽培されるように。 当初は6名ほどだった生産組合員も、今では34名もの農家が栽培を手がける「越の梅」の一大生産地となりました。

6月下旬は、越の梅の収穫出荷の時期。田上町梅生産組合の小柳松栄組合長に呼んでいただきました。

小柳さん「越の梅は、種が小さく果実部が多いんです。また皮が薄いので梅干しやジュースなどの加工品にとても向いているんですよ。」

皮の薄さは、逆に言えば、病気の心配や雨などの影響ですぐに割れてしまうということ。育てるにはとても苦労するのです。そんな希少価値の高い梅なので、収穫する時にはひとつひとつ丁寧に手で収穫しています。
収穫の様子を見学しながら、あることに気がつきます。

半吾兵衛「地面がやわらかく、ふかふかしていますね。」

小柳さん「籾殻を敷いています。土壌改良と肥料効果のためですね。水はけをよくしたり、根の活性のために地中に空気を取り込んだりと何かといい仕事してくれるんですよ。」

なるほど、籾殻は「土質の悩み」を解消する大きな力があるんですね!

田上の越の梅は、現在全て県内で消費されています。こんなに美味しい梅を県内の人はもちろん、県外の人にも味わってほしくて、八百屋 半吾兵衛は越の梅を使ったドレッシングを製造販売することにしました。

小柳さんは最後に満面の笑みで語ってくれました。

小柳さん「今年は、病気や害虫からの被害も少なく非常に良いできばえ。品質は最高です!」