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04 生産物語

枝豆

八百屋 半吾兵衛のドレッシングに使用されている「枝豆」は、新潟県黒埼地域にある農家で育てられています。枝豆に適した肥沃な土壌と気候に恵まれた、美味しい枝豆が作られる産地として有名な地域です。
黒埼と言えば茶豆が有名ですが、枝豆栽培に適した黒埼で栽培すると茶豆以外のブランド豆も美味しく、甘い香りと濃い味が特徴で新潟の逸品です。
新潟県は枝豆作付面積でトップ。でも出荷量は7位。理由は、美味しすぎてほぼ県内で消費されてしまうからなんです。

8月のとある日の早朝、枝豆収穫の時期は朝早い。黒埼の枝豆栽培を姉弟でされている農家さんにお邪魔してきました。

明子さん(姉)「朝早くからご苦労様です。いつもはもっと早いんですけどね。」

半吾兵衛「え!実際には何時から収穫を始められるんですか?」

明子さん(姉)「今の時期(7月末〜8月中旬まで)は夜中2時から。(笑)」

半吾兵衛「それはすごい!そうやって美味しい枝豆が作られているんですね!」

話をお聞きすると、枝豆のおいしい時期は短く、一番おいしい時期に収穫するのが難しいと言います。雨が多い時は土がぬかるみ、品種によっては手で収穫しなくてはいけないものもあったりと、枝豆作りはとても大変なんですね。

半吾兵衛「ところで、今日収穫している枝豆は茶豆ですか?」

孝志さん(弟)「これは茶豆ではないですね。黒埼地域には茶豆以外にも美味しい品種がたくさんあるんですよ。」

色がきれいで鮮やかな早生枝豆やさかな豆。品質も美味しさも茶豆と負けずとも劣らないといいます。また、枝豆は根に窒素をためる性質があるので、あまり肥料は必要ないんだそうです。なるほど、新潟枝豆の美味しさの秘密は生命力の強さなんですね!
手間と愛情をたっぷりかけた黒埼枝豆は、さぞかし美味しいんでしょうね。そう言うと姉弟は「美味しくない枝豆は絶対に出荷させませんから。」と微笑みました。